梅漬けと梅干しの違いはなにか「栄養」「味」「賞味期限の長さ」で比較しました。
6月になれば年に1回の梅仕事が本格始動しますね!
ところでみなさん、梅漬けと梅干しの違いって何かご存じですか?
梅漬けと梅干しの違いって何か知っていても、栄養や味・賞味期限の違いまで明確にわかる人は少ないかもしれません。
そこで今回は
- 梅漬けと梅干しの違いは何か?
- 梅漬けと梅干しの栄養や味・賞味期限比較
- 調理梅干しについて
をまとめました。
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梅漬けと梅干しの違いは何?
梅漬けと梅干しの違いを調べました。
梅漬けと梅干しの違いを簡単に言うと、梅を干すか干さないかです!
農林水産省が定義している梅漬けと梅干しの違いは下記の通り。
- 梅漬け…梅の果実を梅酢もしくは梅酢に塩水を加えて漬けたもの
- 梅干し…梅漬けを天日で干したもの
市販されている梅製品の表示が分かれているのは、このように品質表示に関する基準が区別されているからなんですね。
では次に梅漬けと梅干の具体的な特徴と、調味梅干しについて詳しく見て行きましょう。
梅干しの特徴
梅干しとは、塩漬けした梅を天日干ししたものをいいます。
【梅干しの特徴】
- 梅を干したもの
- 見た目は皮が乾いている
- 実が凝縮されている
- 張りがなく柔らかい
- シワが多く深い
- 塩分濃度が高いと表面に塩がついていることがある
材料は梅と食塩の二つとシンプルで、昔から作られている手法です。
塩漬けした梅を干すだけなのですが、3日間天日干ししなければならないので自分で作るにはハードルが高いと感じる方が多いですね。
梅漬けの特徴
梅漬けとは天日干ししないで塩漬けしたものです。
【梅漬けの特徴】
- 天日干ししていないもの
- 水分を含んでいる
- しっとりしている
- 張りがある
- シワが少なめ
- 漬け込み期間が長くなるほど柔らかくなる
- 見た目が新鮮でみずみずしい
梅漬けは干さないので、梅干しよりも手軽に作る事が出来ます。
天日干ししないので出来上がりは硬く、期間が長くなるほどに柔らかくなるのが特徴です。
実は、カリカリ梅は梅漬けの部類。
未完塾の青梅を天日干しせずに卵の殻などの実が柔らかくならないためのものを一緒に漬け込むことでできるようですね♪
調味梅干しの特徴
調味梅干しとは塩漬けした梅を天日干しした後、水やお湯で塩抜きしてから調味液で味付けしたものです。
一度塩抜きしていて、色々な味の調味料で味付けしているので食べやすいのが特徴♪
最近では、塩分濃度を控えた減塩タイプの梅干しも定番商品として売られていますよね。
スーパーに陳列されている梅干しは、ほとんど「調味梅干し」なんだそうですよ^^
ふむふむ。なんとなーく違いがわかったぞ♪
梅漬けと梅干しの栄養の違い
梅漬けと梅干しの栄養に違いはなくほぼ一緒です!
梅漬けと梅干しを食べるとこんな効果がありますよ。
【梅漬けと梅干しの効果】
- 免疫力UP
- ピロリ菌の動きを押さえる
- 疲労回復
- 殺菌防腐効果
- 整腸作用
- 食欲増進
- カルシュウム吸収率の向上
- 脂肪燃焼効果
- 美肌効果
梅干しや梅漬けには、健康効果が期待できる有機酸類やポリフェノールがたくさん含まれています。
疲労回復に効果的なクエン酸の量は、レモンよりも多いのだとか!
ただし、塩分の過剰摂取は体に良くないので梅干しも食べ過ぎないように注意しましょう。
次に梅漬けと梅干しそれぞれの栄養に違いについてご紹介します♪
1番栄養が高い梅干し
梅干しと梅漬けでは栄養はほぼ一緒ですが若干梅干しの方が高いようです。
梅干しには疲労回復に有効な「リンゴ酸」「コハク酸」「クエン酸」「ビタミン」「カリウム」「カルシウム」が豊富にあります。
「ナトリウム」と「カリウム」が梅漬けよりも梅干しの方が若干多いようです。
ナトリウム | カリウム | |
梅干し | 7200mg/100g | 220mg/100g |
梅漬け | 3000mg/100g | 130mg/100g |
ただし、これは100gあたりの数値なので梅漬けの方が水分量がある分、梅干しよりも100gあたりの量は少ないと思われます。
他の栄養素はそれほど差はないので、栄養面でどちらを選ぶかは特に気にしなくてもよさそうですね♪
2番目に栄養が高い梅漬け
梅干しと梅漬けでは栄養はほぼ一緒ですが若干梅漬けの方が低いようです。
梅干しと同じく、梅漬けには梅疲労回復に有効な「リンゴ酸」「コハク酸」「クエン酸」「ビタミン」「カリウム」「カルシウム」が豊富にあります。
「ナトリウム」と「カリウム」が梅干しよりも若干少ないですが、栄養面では梅漬けも梅干しも大差はないので気にせず食べられそうです♪
栄養が低い調味梅干し
減塩対策にはなるけど、栄養面や健康面ではあまりよくないのが調味梅干し。
塩漬けして天日干しした後、水やお湯で塩抜きするため減塩効果は高いです。
しかし、カリウムやカルシウムなど梅の栄養分も水やお湯と一緒に流れてしまいます。
また、調味料に添加物が入るため健康面にはあまりよくなさそうですね。
とは言ってもついつい買ってしまうのはこの調味梅干し!
梅漬けと梅干しの味の違い
梅漬けと梅干しの味や種類です。
原材料に梅と塩だけしか使っていないものを「白干し梅」といいます。
さらに原材料をプラスαして漬けるものもあり、栄養価が上がるだけでなく漬けるものによって味も変わってくるので、好みの梅漬けや梅干しを探してみるのもいいですね!
一般的な梅漬け・梅干しの共通の種類はこちら↓
【梅漬け・梅干しの共通の種類】
- 白干し梅
- 赤しそ漬け
- はちみつ漬け
- かつお漬け
では次に梅漬けと梅干しそれぞれの本来の味の特徴をご紹介します。
梅干しの味
梅干しの味の特徴はこちら
【梅干しの味の特徴】
味:酸味・塩味が凝縮
香り:独特の酸味と乾いた塩のにおい
食感:ねっとり
味そのものは梅の種類や塩加減によって変わってきますが、梅漬けよりも味が濃く香りもたってきます。
塩分が高めのものが多いので、香りも塩のにおいがするんですね。
梅干しを見ると自然と唾液が出てくるのは、梅干しの独特な風味と強い味わいのせいかもしれません。
梅漬けの味
梅漬けの味の特徴はこちら
【梅漬けの味の特徴】
味:大味
香り:フルーティー・瑞々しい
食感:肉厚で柔らかい・果実がぷるんとしている
水分が多く肉厚でジューシー
干さないので果物に近い「梅」を味わえます♪
梅干しより水分が多いので、味がマイルドで食べやすく感じることも!
梅干しの独特な感じが苦手な方は、梅漬けから始めてみるといいかもですね!
梅漬けと梅干しの賞味期限の違い
梅漬けと梅干しなら梅干しの方が賞味期限は長いようです。
梅干しは天日干しして水分を飛ばしている分、賞味期限が長いとされてます。
梅漬けは水分が多いので、賞味期限は梅干しに比べると短いです。
100年保つともいわれる梅干しですが、塩分濃度によってそれぞれ賞味期限が異なります!
梅漬けと梅干しの賞味期限と保存方法・食べられないものの見極め方をご紹介していきます。
塩分濃度による賞味期限の違い
塩分濃度が20%以上の白干し梅は、長期保存可能で何年でも保つとされています。
塩分濃度が高いと開封後も賞味期限が存在しなくなるなんて驚きですよね。
塩分濃度8%以下の梅干しの賞味期限は6ヵ月程度です。
スーパーで売られている調味梅干しの賞味期限はおおよそ3~6ヵ月、減塩タイプのものは2週間程度のものもあります。
開封後は雑菌の繁殖を防ぐため清潔な箸などで取り分け、塩分濃度の低い梅干しはなるべく早めに食べきりましょう。
梅漬けと梅干しの保存方法
梅漬けと梅干しの保存方法として一般的なものは3種類です!
【梅漬けと梅干しの保存方法】
冷蔵庫:1番おすすめの保存方法
冷凍庫:賞味期限から1~2ヵ月長く保存が可能
常温(10~25℃)の冷暗所:温度を保つのが難しい
梅漬けや梅干しの保存は、密閉して冷蔵庫に入れていれば間違いないでしょう!
冷凍庫は保存期間が長くはなりますが、1個ずつラップで包んでフリーザバックに入れる手間と、解凍後は早めに食べないと悪くなってしまうのが難点です。
塩分濃度が高い梅干しは常温でも保存できますが、真夏や真冬など温度が変化する時は冷蔵庫へ入れておくと安心ですね。
特に猛暑になる地域は、必ず冷蔵庫か冷凍庫に入れないと痛んでしまいますよ!
食べられない梅漬けと梅干しの見極め方
食べられない梅漬けと梅干しの見極め方はこちらです!
【食べられない梅漬けと梅干しの見極め方】
- 綿毛状のカビが生えている
- 明らかな異臭がある
- 調味液が白く濁っている
- 梅が変色している
- 形が崩れている、もしくは箸で突くだけで形が崩れる
一つでも当てはまるものがあれば食べるのはやめましょう!!
減塩の梅干しは早く食べないと痛んじゃう!
梅漬けと梅干しの違いは何?栄養や味・賞味期限を調査!
梅漬けと梅干しの違いは何?栄養や味・賞味期限を調査!まとめです。
- 梅漬けと梅干しの違いは干すか干さないか
- スーパーなどに売られているものはほとんどが調味梅干し
- 栄養は梅漬け・梅干しどちらも変わらないが、若干梅干しの方が高い
- 賞味期限は塩分濃度20%以上は何年でも、8%以下は6ヵ月以内で調味梅干しは短め
- 保存方法は冷蔵庫がおすすめ
梅干しと梅漬けの違いはもうおわかりいただけたでしょうか?
梅干しを見るだけでヨダレが出て来ちゃいますね。
梅漬けと梅干しの違いを知って、ぜひ日々の生活に上手く取り入れてみましょう!
▼梅漬けが苦くなる原因▼
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